タイトル:言いにくいことが言えるようになる伝え方 自分も相手も大切にするアサーション
著者:平木 典子
目次
第1章:言いたいことをがまんしていませんか?
第2章:なぜ、言いたいことが言えないのか
第3章:アサーションで「思い」に気づき、自然体に生きる
第4章:《実践》アサーティブに「思い」を伝える
第5章:「思い」を大切にするとは、自分に正直に生きること
日々生活していると、言いたくないことや言いにくいことでも、役割や立場上、言わなければならないことが多いと感じ、この本を手に取りました。
「自分の言いたいことを大切にして表現する」と同時に、「相手が伝えたいことも大切にして理解しようとする」コミュニケーションであるアサーション。この考え方に基づいたコミュニケーションをとる内容です。
コミュニケーションにおける自己表現として、次の3つを紹介しています。
- 攻撃的自己表現:自分の思いや頼みごとを相手に命令したり押し付けたりして、自分の思い通りに相手を動かそうとするやり方。丁寧に優しく伝えながらも、相手を思い通りに動かそうとするのも含まれます。
- 非主張的自己表現:自分の考えや気持ちを言わず、言いたくても自分を抑え、結果的に相手の言うことを聞き入れてしまうやり方。思いを抑えてしまう人は非主張的になる傾向が強いです。
- 自己表現(アサーション):アサーションとは、立場や役割を大切にしながらも、互いを一人の人間として大切にすることであり、そんな自己表現がアサーティブな自己表現です。
私は2番目の非主張的自己表現になることが多いと感じましたが、よく考えると、本当にコミュニケーションを取りたい狭い範囲の相手には3番目のアサーションができ、それ以外は2番目となる傾向が強い。
相手と意見が一致しないことについて、「人は互いに同じように考えているとは限らない」「不一致はあり得る」と考えましょうと記載されていましたが、この前提は持っているつもりです。特に何か言い出した時には、9割の確率で反対意見が出る感覚を持っています。
きっと、意見の不一致した時のコミュニケーションの取り方、特に相手が怒ったときの対応、またこうなった後の自分の気持ちの整理に時間が掛かることから、非主張的自己表現が多くなったいったかも。。。話がそれたので本題に戻ります。
意見が不一致となり相手が怒ったときの考え方について、次のように記載があり、参考になりました。
「自分のせいだと怯えたり、相手の怒りを自分に伝染させて怒ったりせず、『相手に怒りが生じた』『何か危機を感じた、困っているかも』と受け取り、相手を思いやり、労わる気持ちを持つこと。」
最後の第5章「思いを大切にするとは、自分に正直に生きること」では、なぜ言いたいことを言うことが大切なのかについて、自己理解を深め成長するためだと私は理解しました。
自分に正直に生きるには、自分がどんなことを考え、どうしたいのか、自分には何ができて、何ができないのか。自分はどんな時に、どんな気持ちになるのかを理解する必要があります。そのためには経験を積み重ね、自己理解を深める試行錯誤の過程が必要です。
この自己理解を深めるためのコミュニケーションとして有効なのがアサーションであると理解しました。自己理解を深めるために相手を傷つけることは避けるべきですが、その途中で相手を怒らせることもあるでしょう。ただし、その原因を考え、それも含めてコミュニケーションが取れれば、建設的なコミュニケーションができるのではないかと思いました。
最後に、この本の中で「私たちが陥りやすい自己理解の傾向」として記載されていた表現が興味深いものでした。
「自分の不十分さや欠点と思われることや、他者から嫌われたり、直せと言われたことのみを強調して自分だと思い込むこと。」
こうした考えに囚われた時には、「悪いところ」「欠点」とは誰から習ったのだろうか、と問い直してみることが大切です。
自分に当てはめると、この指摘は的を射ていると感じます。人から「○○が上手くない」と言われたことを、自分で認めて「私は○○が上手くない」と思い込む。別の人からすると、全然そう感じていないのに、自分に影響を与える人に言われた一言に囚われて生きていると感じます。
誰に習ったことか問い直し、自己認識を上書きする作業が必要だと感じました。

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